INTRODUCTION

場面写真
美しい人魚と心優しい男運命に翻弄されるふたりの切なくもキュートな愛の物語

 恋を知らぬまま、美しい歌声で男性を魅了し、恋に落ちた男性の命を奪ってきた人魚ルラ。失恋から恋を捨ててしまった心優しい男性ガスパール。ふたりの男女が、パリで出逢い、恋に落ちる。しかし、ふたりの前に大きな障害が立ちはだかる。
 人魚であるルラは2日目の朝日が昇る前に海に帰らねば、命を落としてしまう。と同時に、ガスパールの体にも異変が起こる。恋心を捨て去ったガスパールには、ルラの歌声は全く効かなかったが、彼女への想いに気づき始めたことで胸がギュッと締め付けられるように苦しくなってしまう。さらに、ルラに夫を殺された女医のミレナがルラの居場所を探しあて…。
 おとぎ話のような奇跡が似合い、これまで数々のラブストーリーの舞台となってきた恋の都パリで繰り広げられる、美しい人魚のラブストーリー。切なくもキュートな新しい恋の物語が誕生した。命がけのふたりの恋。果たして、ふたりは無事に恋を成就させることが出来るのか−。

マルチな才能で唯一の世界観を作り出す鬼才&フランス映画界で活躍するキャストがタッグ

 パリの街で出会うはずのないふたりの男女の恋物語をドラマチックに描いたのは、フランスのカリスマアーティスト、マチアス・マルジウ。独創的な世界観で音楽、小説、映像とマルチな活躍を見せ、フランスのティム・バートンと言われる鬼才だ。自身の小説をアニメーション映画化した『ジャック&クロックハート 鳩時計の心臓をもつ少年』で監督を務めているが、本作も自身の原作の映像化で2作目となる。また、監督が率いるバンド、ディオニソスが手掛けるサウンドトラックは、人魚と人間の恋模様を軽やかに歌い上げ、今にも踊り出したくなるようなナンバーが目白押し!
 物語を彩るのは、フランスで活躍する豪華キャストたち。繊細で優しいガスパール役に、リーバイスやヒューゴ・ボスのモデルとしても活躍していて、『パリ警視庁:未成年保護部隊』 (11)、『ダリダ〜あまい囁き〜』(17)などに出演しているフランスを代表する人気俳優ニコラ・デュヴォシェル。愛らしいルラを演じるのは、『青い欲動』(15)で鮮烈なデビューを果たした新進女優マリリン・リマ。そして、ふたりの恋を見守るガスパールの隣人ロッシをペドロ・アルモドバル監督作品の常連でもあるロッシ・デ・パルマがチャーミングに好演。ほかロマーヌ・ボーランジェ、チェッキー・カリョらフランスの名優が脇を固め、忘れがたいアクセントになっている。

STORY

記録的な雨による大増水で、浸水してしまったパリ。
セーヌ川に浮かぶ老舗のバー“フラワーバーガー”のオーナーの息子で、
ウクレレを持って歌うパフォーマー“サプライザー”として働くガスパールは、ある夜、傷を負い倒れていた人魚を見つける。

彼女の名前はルラ。ルラは、美しい歌声で出会う男性を例外なく虜にし、恋に落ちた男性の心臓を破裂させ命を奪っていた。
歌によって人間から身を守ってきたルラは、ガスパールの命も奪おうと歌をうたうが、
過去の失恋の経験から、恋する感情を一切捨て去ってしまったガスパールには、その歌声が全く効かなかった。

ルラを懸命に看病するガスパール。その彼の献身的な優しさに、
ルラは次第に心惹かれていくが、人魚であるルラは2日目の朝日が昇る前に海に帰らねば、
命を落としてしまうという。と同時に、ガスパールの体に異変が起こる。胸がギュッと締め付けられるように苦しいのだ。
そんな中、ルラに夫を殺された女医のミレナがルラを探しあて…。

パリで出会ったふたりは、無事に恋を成就させることが出来るのか−?

CAST

STAFF

マチアス・マルジウ

監督

Mathias Malzieu

マチアス・マルジウ

Profile

1974年4月16日フランス生まれ。1993年にフレンチロックグループ・ディオニソスを結成し、96年ファーストアルバムをリリース。執筆業でもその才能を開花させる。2013年、自身が執筆した同名小説をアニメーション映画化した「Jack et la mécanique du coeur」で映画監督としてデビューを果たすとともに主人公ジャックの声優とディオニソスとして音楽も手掛け、そのマルチな才能を発揮している。その後短編作品の監督を経て本作が初の長編実写映画作品となる。 Instagram:@mathiasdionysos

ILLUSTRATION

テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキスト

  • はるな檸檬

  • rikka

  • 真白ばに

  • 雪下まゆ

  • 内山ユニコ

  • 黄身子

  • momochy

  • haruchart

  • ミナミナツキ

COMMENT

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ニコラ・デュヴォシェル

1980年3月27日フランス生まれ。
1998年『さよならS』に主演しスクリーンデビューを果たす。
その後も出演作が絶えることなく、フランスを代表する俳優の1人となっている。主な出演作に『アヴリルの恋』(06)、『屋敷女』(07)、『パリ警視庁:未成年保護部隊』(11)、『ダリダ~あまい囁き~』(17)など。リーバイスや、ヒューゴ・ボスのモデルとしても活躍している。
Instagram:@nicolas.duvauchelle

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マリリン・リマ

1995年9月28日フランス生まれ。
演技未経験ながら『青い欲動』(15)のヒロインにキャスティングされ鮮烈なスクリーンデビューを果たす。その後フランスの人気ドラマシリーズ「Skam France」(18-20)への出演をはじめ、短編映画やMVへの出演を重ねている。
Instagram:@marilyn.lima

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ロッシ・デ・パルマ

1964年9月16日スペイン生まれ。ペドロ・アルモドバル監督に見いだされ『欲望の法則』『神経衰弱ぎりぎりの女たち』(87)でスクリーンデビューを果たし、アルモドバル作品に多数出演している。近年の出演作に『マダムのおかしな晩餐会』(16)、『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(18)など。instagram:@rossydpalma

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ロマーヌ・ボーランジェ

1973年8月14日フランス生まれ。
俳優リシャール・ボーランジェの娘として生まれ、13歳の時に『神風』(86)で父親との共演でスクリーンデビュー。92年にヒロインとして出演した『野性の夜に』でセザール賞新人女優賞を受賞。主な出演作に『太陽と月に背いて』(95)、『アパートメント』(96)など。
Instagram:@romanebohringerofficiel

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チェッキー・カリョ

1953年10月4日トルコ生まれ。
パリで育ち舞台俳優として活躍後、1982年に『愛しきは、女/ラ・バランス』でスクリーンデビュー。『狂気の愛』(85)でジャン・ギャバン賞を受賞した。95年には『バッドボーイズ』に出演しハリウッド映画にも多数出演している。近年の出演作に『ベル&セバスチャン』(13)、『世界にひとつの金メダル』(13)など。